2012/01/16

写真家もカメラマンも目指さない人のための写真講座を開きます。

『 写真家もカメラマンも目指さない人のための写真講座 』

 家族の大切な思い出、感動の旅の1コマ…
「あれ? なんだか見てた通りに写ってないー」
 という方、
迷って迷って、悩んで悩んで、選んで選んで、せっかくカメラ買ったけど
「やっぱり使い方がよくわからん〜!」
 という方々…、
3.5GH = みしまひろゆきが、
現場で試行錯誤した経験からわかったことをお話しします。

デジカメ・フィルム、コンパクトカメラ・一眼レフなど(携帯電話以外)、
今使っているカメラと仲良くなって、写したい写真にもう一歩近づくために!

(1)「 明暗のもんだい 」1月19日(木)19:00〜21:00
 なんでこんなに暗い写真になっちゃうの?
 後ろが真っ暗…。ストロボが明る過ぎるねん!
 …などなど、写真の明るさ暗さについて考えてみましょう。

(2)「 画角のもんだい 」1月26日(木)19:00〜21:00
 広角〜望遠。ズームって? …違うのは見える範囲だけではないのです。
 ボケに突っ込むには、被写界深度と深〜い関係になりましょう…。

(3)「 色のもんだい 」2月2日(木)19:00〜21:00
 あの日、夕日はもっともっと赤かった…
 おいしそうなご飯が、おいしそうに見えない〜
 そんな写真の色合いを整えるにはどうしたらいいでしょうか?

(4)「 実習 」2月11日(土)10:00〜12:30
 実際に写真を写して、モードやレンズの違いを体感しましょう。

■費用:以上 全4回 8000円
 (1)〜(3)の座学は1回のみの参加(2500円)も可能です。
■場所:傍房(ぼうぼう)
 大阪市東成区中道3丁目16-2 南より一軒目(地図)
 最寄り駅:JR環状線 または 地下鉄鶴見緑地線 玉造駅

■申し込み/問い合わせ
 Tel/Fax 06-6972-2035
 メール hibiboubou@gmail.com

時間や日程は、ご都合に合わせての開講もできますので、ご相談下さい。
興味のある方はご一報下さいませ!

4_19m

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/08

ことばの楽しみ

去年夏に今まで書いたことなかった長い作文を書いた。
たぶん二千字くらいの。
あれからこっち、うまいこと文章が浮かばなくなった。
それで秋以降、このblogも更新がとても少なくなった。

年末から新年へ、言葉のことで考えさせられること続いた。
音になった言葉。
印字された言葉。
書かれた言葉。
描かれた言葉。
展示された言葉。
それぞれが持つ力。
どれにも宿る見えない力。
あらためて、言葉、不思議。
深く、楽しく、難しく。
また作文ができるようになるといいのだけど…。

K20_7989m
ありそうであんまりない、手書き大阪弁。

K07_4968m
ことばで見せる話芸の世界。講談と落語の会をやりました。
と、その後の新年会の様子 >>
http://hibiboubou.blogspot.com/2012/01/blog-post_08.html

 

K07_5019m

おはなしを物語る。
おかもとりよさんが『イルフの時間』を開いてくれました。
りよさんが選ぶのに迷い尽くして用意してくれたおやつの一つ。
武井武雄刊本作品はうならされまくった、今回も。
レポート>>
http://hibiboubou.blogspot.com/2012/01/blog-post_7886.html

ずらり並んだ刊本作品の写真を写し損ねてしまった…
催しを切り盛りしてると写真で記録を残すのは大変なのだ。
て、言い訳ですが〜。
と後悔してたら、見に来てくださったご近所の22家(にこにこや)さんが
blogに書いてくれたので拝借。
http://hibi22.exblog.jp/15238711/
まいどおつきあいありがとうございますです22のきむ姉。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012/01/05

井戸端

K20_7998trm
古いもんもひつこくだいじに使う大阪でも
少しずつ更新されてく。
大阪で暮らしたこの5年でも、惜しい建物がいくつか建て替えられてった。

元旦、町内の路地で井戸を見つけて感動した。
一昔前の都市での暮らしの風景。
路地片側の家はすでに崩れ落ちてる。
時代の砂丘が飲み込んでく、風の景?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

光速の旅

風がなければ進めない帆船のように、
電磁波が止めば身体も崩壊して終わる。
光から成る光速の旅人。
ぼくもきみも星々も。

K20_8056m
あけました
おめでとうございました。

この正月はしめ縄飾り作ろ。
て思ってて、けっきょく年を越してしまったけどやってみた。
なかなかさまになったんとちゃうかな。
枯れ草が縄になんのてのおもろいもんだ。
稲藁は兵庫・和田山の「ありがとんぼ農園」岡村家に送ってもらった。
どうもありがとう。おかげさんでこんなんできました。
ありがとんぼ農園 岡村くん1月29日に味噌仕込講習に来てくれます。

K20_8058m
飯の初めはイイダコ炊いた。
大根と昆布、醤油・みりん、砂糖少しでふつうに炊いてふつうにおいしかった。
イイダコはこれから胴に「飯」を持つ旬に入るとのことなのでまた魚屋さん気をつけて見とこ。

0105_4
暖系ばっかで洗濯機回した。

今日は雲州堂で振舞い酒で投げ銭ライヴで黄土歩行開始!

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/12/28

仲良しになる(ライヴ御礼)

K20_7803_6

バイエルでのライヴ、お店いっぱいに皆さん集まってくれて!
初めて聞く、サーミ人の話、写真、映像を、ふるさかはるかさん。
  「お〜」「へ〜」「ふふふっ」。
おいしいAOさん特製おやつに
  「おいし〜」の声々。
わてらの黄土ソックスの演奏。
  …は、うーん、録音聞いたら75点かな。
まゆちゃんが新調してくれた冬物ユニフォーム。
  対演奏を考えた作り、すごい!動きやすい。

終演後の、歓談の湧くあったかい空気。
それが、いい催しになった証拠だ
と思います。

年末の、慌ただしいときに
大掃除も年賀状もせんなん時期に
みなさんどうもありがとう!!
機会を提案してくれたバイエルのMさんUさんありがとう。

(コースケが履いているのはサーミ人のおっかさん手製の
 トナカイブーツです)

友達が、「カホンと仲良くなってるのをすごく感じる」
ってゆってくれて、うれしかった。ほんとにそんな感じなのです。
楽器と付き合うてこんな感じなんですね。 知らんかった。

次回は年明け早々1月5日から。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/11/13

ふたかべ小写真展開いてます 3.5GHが目を合わせた子どもたち

3.5GH写真展 11月10日〜 (暫定 1月30日まで)

Imgp5872m

傍房にて小さな写真展をしています。
この記事のタイトルにある「ふたかべ」はただたんに
二つの壁に掲示してる、て意味です。

いまのところ、毎月10、20、30日の
予定で、お昼頃から晩まで開けてます。
  開場日時はblogでお確かめいただけると助かります。

内容は
『 こどもはみんな独立文明だ 』
2004年の年末に初めて写真展をしたときと同じタイトル。

12月1日に発行予定の、「社団法人子ども情報研究センター」の機関誌
『はらっぱ』12月号にてグラビアページに作品が掲載されるのに合わせ、
前回(今年の1・2月合併号)で発表した写真を中心に構成した
子どもをテーマにした展示です。

傍房は写真展前口上は下の「続き」から…

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/11/09

あっちでもご無沙汰でしたが

先日のバイエルライヴ!
ご来場ありがとうございました。
やる方にとってはなかなかシビアに音が響く、
自分が丸見えになってしまうという…
おお、本を開いたりお茶をするだけではわからない
バイエルの感触。おもしろいですねー。

そんな中で、山内桂さんの演奏、楽しかったです。
シンプルなフレーズ、音楽未満の音。
それがしだいに吹き抜けのロフト中を通り抜けて
だんだん身体が揺れてゆく…
楽しかったです!

本番前に愛おしいポータブルMDをセッティングして、
商店街を走ってディスクを買いに行き、
すっかり録音ボタンを押すのを忘れた!

さて、flickrに久々に写真をアップしました。
http://www.flickr.com/photos/b-pirates/

福岡や和歌山や大阪や…この秋に写したものです。

また覗いたってくださいね。

K20_1962m

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/10/31

ご無沙汰してしまいましたがお元気ですか

ことしはそのつもりはなくてもすぎてみると
区切り、になってく深くはっきりしたできごとがおおく
その中で、準備と本番を繰り返していた20ヶ月が
去夏で終わり、がらんとした秋です
朝起きて雨音がしてると
ほっとします。
ただ気が抜けてしまっただけか
疲れが出てるのか
出し切って乾いてしまったのか
なんなのか、わからないのだけれど、
夏には風に吹かれる話を書き上げたのに
今はどんなさわやかな風よりも
静かな雨の音にでも包まれてたいと思う。
きっと赤子だ。
個になって生まれたときみたいに、違うところに出て来たんだ。
酒飲みの赤子…

ライヴが迫ってます
どんなことになってるか
観に来てくださいね!

11月1日(火)
場所:我楽茶堂 / 時間:20:30頃から / 料金:無料、ベリーフリー
 最寄り駅は地下鉄心斎橋、北西方面徒歩3分
 中央区南船場4-10-29 さつきビルB1
 http://r.gnavi.co.jp/k975200/
カレーとチャイがおいしいのです。お酒も飲めます。しっとり地下空間。

玉造、バイエルに初登場です。
11月2日(水)
山内 桂 from 大分 サックス ソロ ライヴ
場所:ブックカフェ beyer
 大阪市天王寺区玉造元町14-25
 ・website:http://www.beyerbooks-pl.us/
 ・地図:http://www.beyerbooks-pl.us/img/map.gif<
18:45 開場 / 19:00 開演/ 1,500円(1ドリンク付き)
 ※予約・問合わせ:beyer / 06-6625-8915(12:00~20:00 / 火休)

もちょと詳しくは黄土ソックスblogにて

K07_2307_4


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/08/14

なつ

7月10日に書いたんだけども
この夏がやって来たとき、そのうれしい感じが
ちょっとどこか懐かしく思えて。
それが今回の文章を書くきっかけ。
もしかしたらこの先、少しずつあの感覚を忘れていくのかなと思って。覚えてるうちに書いておいたらおもしろいかと思って。

それと前から書いてみたかった風の体験が、この夏話でも重要になってくるので…書き手としては一石二鳥の題材で。

その後7月16日がらみの連休で、久々に野営活動当初からの仲間(付き合いはもっと古い奴もいて、小学校の同級生とか)と過ごす機会があって。その刺激も作文を始めるいいきっかけになった。

それから、野営を始める原型になった本、当時仲間で読み回してた本、
も古本で買った。明日から気の重い遠出をするけど、道々読み直しながら原稿を仕上げるのを楽しみにしてでかけよう。

そして帰ってすぐのライヴへも気持ち合わせて。

★9/3(土)19:00頃~23:00頃まで 投げ銭制
kino
西区九条1-13-25
中央線九条駅からてくてく3分路地のバーにて、
ライヴタイトル「懐夏灯」。ワンマンで4時間!
カージーズの灯火と再会、キャンドルホルダに囲まれて。

34steps

★9/4(日)18:00~20:00までくらい 投げ銭制
tentoten gallery
北区中崎3-1-8 bld.2F
中崎町のギャラリーにて、公募展「夏の思い出展」の
締めくくりを、ぼくらの夏の思い出スライドとともに、
奏で語ります。ワンマンライヴ。

35steps

Imgp5126_6

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/08/13

夏の思い出

35

ここのところ推敲を続けている文章は、
大阪・中崎町のギャラリーtentotenでの
黄土ソックスライヴで刷りモンにして配布する予定です。
ライヴは8月24日~9月4日に開催される、
「夏の思い出展」の幕引きイベントです。
なのでぼくらも夏の思い出を持ち寄りたいと…
黄ソ長コースケはノルウェー旅を写真でレポートする予定。
おれは…この夏気になった、夏に恋した頃の話を掘り起こして
作文してます。それがあれなわけ。
四十も目前になりましたので、いささかおやじむさい内容になるかとは
思いますが!
今しか伝えられなさそうなことを、できる限り楽しく読める物に
仕上げたい!

と、あと半月悩んでみますので、どうぞtentotenギャラリーの
黄土ソックス ライヴにて、
手にして!
いただきたく。

月曜から、親戚挨拶回りなど所用で欧州を駆け回らねばならず
白熱する甲子園からのラジオ中継をBGMに
得る物山盛りだった”おんさ”での撮影データをお届けすべく
今夜と明日はがんばります。

9月2日に還ります。
みなさんどうぞ健やかな晩夏をお過ごしくださいマセ!

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/08/10

・8/10 改 したがき−2 段落増割

 屋根からの眺めでとくに気に入ったのは夕暮れ時だ。小さな小さな富士山を、くっきりと三角形のシルエットにして見せる西日を見送っていると、1キロほど離れた駅前商店街の灯りが次第に浮き上がってくる。その一角でパチンコ屋がマンションを賑やかに照らし出す。残り陽にツィッと光る飛行機雲が現れることもある。帰宅の通勤電車の音だけがカタンカタンと走ってゆく。近所の家に誰かが帰って来た声、それを迎える夕食を作る音。
 夏が近づいてくると、栃木や茨城の方角にしばしば巨大な積乱雲が立ち上がる。それはそれは壮観だ。成層圏まで背を伸ばした入道の足下で、ホカホカと雷が明滅する。遠すぎてもちろん音は届かない。そしてそんな季節が来れば、週末には花火が見える。見えると言っても、どれもがとても遠いから、大きさは指でつまめるほどだ。東京方面の平らな彼方を見渡すと、ビー玉大の花火の輪があちこちに並んで、これもやはり無音で点いたり消えたりするのであった。
 こうして空いっぱいの夕暮れを年中眺めていると、季節によってその色合いが違うことに気づいた。その違いが何によって起こるのかは分からなかった。湿度のせいだろうか…、空気の成分に違いがあるのだろうか、太陽の日没角度か、それとも温度が違うから色が変わるのだろうか。寒い時期はオレンジ色が鮮やかで赤く暮れていく。夏場の夕暮れは青みがかった空気に包まれる。ぼくはことさら夏の青い夕暮れ時が好きになった。そういえば昼間の色も少し違う。夏は暑さだけじゃない、特別な空気に包まれているのかもしれないと思った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/08/08

8/8改 したがき−1 平野、屋根、日常の非日常(表裏)

 もうすぐ三十歳、というときに京都に移住して、新鮮だったことの一つは日常に山並みが見えることだった。最初に借りた銀閣寺にほど近い部屋のすぐ裏手にも急斜面が迫っていた。日が落ちて黒々とした山影が、小さな家に覆いかぶさってくるのは新鮮というより違和感を覚えた。なんだか怖い気さえした。
 ぼくは、関東平野南部の下総(しもうさ)台地と呼ばれる一帯に育った。自宅の屋根によじ登ってみても地平線まで家々が続いているばかりで、山並みなどどこにもなかった。ぐるり真っ平らな眺めの、遥か突き当たりに二つだけ「ぽつん、ぽつん」と、小さな出っ張りがあった。西に見えるのが富士山で、北にあるのが筑波山だった。
 そんな眺めが広がる屋根上への登攀ルートを見つけたのは、中学の終いか…高校に入る頃だろう。ひょいと出やすい屋根ではなかったから、その頃の身長や身体能力がルートを見い出したのだと思う。身体が発達した分、視界が更新され、新たな世界への入り口にふと気がつくわけだ。(新世界にばかりに夢中になって、置き去りにした物がたくさんあると、もっと年を経てからと気づくのだけれど。)
 自宅の屋根は直角三角形の定規型をしていた。直角部分を頂上にして、片側は急斜面、もう一方には気楽に寝そべれる感じの緩斜面になっていた。ベランダから出れるのは急斜面の方だったが、屋根のふちに手をかけながら這い上がれば、その急斜面を超えて反対側の緩斜面に出れることに気づいた。それまでは「登ってみよう」という発想もなかったのに、一度登り方を見つけてしまうとしょっちゅうそこへ這い上がるようになった。毎日寝起きしてる部屋の上に別世界を発見したのがとてもうれしかった。これといって視界を遮る物もなく、家々の屋根が海原のように連なっている眺めは、日常より10メートル上に浮かぶ自分だけの秘密の世界になった。

 屋根からの眺めでとくに好きなのは夕暮れ時だった。小さな小さな富士山の三角が、くっきりとシルエットを作る西方に昼を見送ると、1キロほど離れた駅前商店街の灯りが浮き上がってくる。その一角でパチンコ屋がマンションをカラフルに照らし出す。帰宅の通勤電車がカタンカタンと走る音、近所の家に誰かが帰って来た声、夕食を作る音。
 夏の夕方、栃木方面に立ち上がる巨大な積乱雲は壮観だった。入道の足下ではホカホカと雷が明滅する。もちろん音は届かない。そんな暑い週末の晩は花火が見えた。見えたと言っても、どれもがとても遠いから、大きさは指でつまめるほどだ。東京方面の平らな彼方を見渡すと、ビー玉大の花火の輪があちこちに並んで、これもやはり無音で点いたり消えたりしているのだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/08/05

加筆

・8/4加筆 したがき part 2
 夏、高校2年の夏、ぼくは仲間と夏休みに旅を企んでいた。ぼくら仲間の誰にとっても、初体験となる自転車野営旅行の計画だった。三泊の行程で関東平野を横断し200km先の目的地まで行くのだ。
 ぼくらの野営活動は高校へ上がって最初の夏に始まり、部活や中間・期末試験の頃を避けながらひと月ふた月に一度のペースで続いていた。野営現場での段取りも板に付いてきた2年目の夏を前に、ぼくは「どっか遠くに行ってキャンプしたいな」と思っていた。ある夕暮れ、自転車を並べて走る学校からの帰り道、活動始めからのメンバーであるカズオに話をもちかけた。

★話の発端古い原稿探し

メンバーはぼくの家に集まり、★
父親の車に積んである道路地図を★
コピーして貼り合わせた。地図は巨大につながって、部屋いっぱいに関東平野が広がった。ぼくらは住んでる街から目的地へと、道筋を選んでった。地図の上に乗っかって、赤ボールペンでルートを塗りつぶしてった。
 ある放課後には野営地を決めた。別の午後には献立を考えた。夕暮れの屋根の上にみんなで上がって話を進めたこともあった。夏が近づくと必要な道具を買いに街へ連れ立った。
 一学期の期末試験が終わると「調理実習」のためにメンバーの一人シンタの家に集まった。この一年、野営の回数は重ねてきたけれど、実はまだ料理らしいことはしたことがなかったのだ。今まではカップラーメンやレトルトカレーなど、湯さえ沸かせば食べれるものを主食とし、★

 心配する仲間の親達を集めて説明会を開きもした。
「そんなに行きたいというのなら…」
「毎晩野営地から連絡を入れるように…」
「旅行の保険に入っていきなさい…」
いくつかの取り決めをして納得させた。けれど、ぼくらにはぼくらの不安があって、それは「ほんとにたどり着けるのかな?」というただ一点だった。

 例年通りに梅雨明けが発表されて、「ああ夏が来たんだ」と納得した。ぼくは「夏とは」という主観の解釈をまだ持っていなかったし、真夏の気圧配置というものもまだよく理解していなかった。梅雨明けによって紛い無い夏そのものが、ぼくらの平野を覆い尽くし始めてたはずだけれど、それには気づいてなかった。どんなものか想像もつかない旅の計画だけが、2学期の手前で、入道雲のようにそびえ立ってた。その懐に向かって、ぼくらは自転車で漕ぎ出した。

 この野営チームを自分達で「千葉県どこでも寝込んでしまえの会」と呼んでいた。通称ドコネコ。この活動とネーミングのルーツを語るには中学生時代まで戻らなければならない。

8/1改 したがき−3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«今ごろ、高野山は